スッキリした喉ごし、軽快でキレがある。お客さまの声から、新しいビールの「味」のコンセプトは「辛口・生ビール」と決定しました。この新しい「味」を形にするために、最初に取り組んだのが酵母探しです。 中央研究所（現・研究開発センター）の酵母バンクには、数百種もの酵母が出番を待っていました。その中から、これはと思える候補を選び出し、ひとつずつ絞り込んでいったのです。私たちが求めたのは、麦汁に含まれる糖分を、残さずよく食べることのできる発酵力の強さ。何度も何度も試作を重ねました。 その結果選ばれたのが、318号酵母（愛称：辛口酵母）です。この酵母は、発酵力が強いだけでなく、商品コンセプトに合った独特の香味特性も併せ持っていました。そして、この酵母がもっとも元気に活動できる条件づくり、つまり、最適な原料や麦芽比率の選択、そして新しい醸造方法の導入を経て、ついに、スーパードライならではの「洗練されたクリアな味」が実現できたのです。